専門店のデイトレPCはなぜ高い?安い方がいいんじゃない?
NISAやiDeCoなどの投資を始める方が増えたことで、さらなる投資に挑戦しようという方も増えています。そして、利益を上げるためにデイトレPCの購入を検討するケースも珍しくありません。しかし、あまりにも高額で購入を控えてしまう方も多いのではないでしょうか?今回は、専門店のデイトレPCはなぜ高い?安い方がいいんじゃない?についてご紹介します。
デイトレに必須のパソコンについて
FXや株などのデイトレードを始める際に、自身が持っているPCやスマートフォンで取引きを始めるという方も少なくはありません。
しかし、専業でやっている方の多くは、デイトレ専用のPCを設置して取引きを行っているケースが多いです。そこで、デイトレPCを購入しようと考えた際に、ネットなどで価格を見てみると、あまりにも高額で手が出せないと考える方も少なくはないでしょう。
自宅にあるパソコンが数万円に対して、数十万円するパソコンの差はなんなのか、分からないという初心者の方も多いことでしょう。その違いを把握せずに、安いパソコンを購入するのは良くありません。もちろん、自身の能力やトレード頻度・本気度によっても、購入するべきパソコンは変わってきます。
専門店のデイトレPCはなぜ高い?
デイトレードの様な数分・数時間で取引きが完結する投資とは違く、数か月・数年と積み立てるNISAやiDeCoといった投資スタイルの際には、数万円程度のパソコンで十分問題ありません。ですが、デイトレには適してはいません。
なぜ、デイトレPCが高価になる理由は、その用途に特化した高性能な構成が求められるためです。まず、トレードでは複数のチャートや板情報、ニュースなどを同時に表示しながら、瞬時に判断・発注を行う必要があるため、処理能力の高いCPU(Intel Core i7以上やRyzen 7以上)や、大容量のメモリ(最低16GB〜32GB)、高速なSSDが必須です。
さらに、マルチモニター環境を構築するためにはグラフィックボード(GPU)も必要となり、これも価格を押し上げる要因の一つです。
加えて、長時間稼働でも安定動作を維持できる冷却性能や、静音性の高い電源ユニット、安全性の高いマザーボードなども求められます。
これらの要素を兼ね備えたパソコンは、一般的なPCよりもスペックが高いため、コストが高くなります。
わずかな遅延やトラブルが大きな損失に直結するデイトレードにおいては、高性能かつ信頼性の高いPCこそが「利益を守るための投資」にもなるのです。
成長と共にスペックアップを!
デイトレ専用パソコンの購入が難しいという場合は、一般的なパソコンでトレードを始めることが悪い訳ではありません。
仮に、小さな金額で少しずつ利益をあげていって、買換えが行える程の結果を残していった際に、スペックアップを考え、新たなPC環境を構築するのも良いです。
いずれにしても、トレードの経験を積んでいくことで、自身の必要とする環境なども見えてきますので、初心者の方は無理をして投資資金を削ってまで、パソコン購入は考えなくても良いかもしれません。
成果が上らない状態で、支出だけ増えれば、成果を上げることに焦りも出て、冷静な判断ができなくなる恐れもありますので、資産と相談して購入を考えることをおすすめします。
まとめ
デイトレ専用PCが高価な理由は、高速処理・安定稼働・マルチモニター対応など、取引環境に必要な高性能スペックを備えているためです。特に瞬時の判断と注文が求められるデイトレでは、一般的なPCでは対応が難しい場面もあります。ただし、初心者のうちは無理に高額PCを購入せず、経験を積みながら必要に応じてスペックアップするという選択も賢明となりますので、資金と成長に合わせた環境構築を志してみてはいかがでしょう。